Songs of Gospel Music

2016年春。
株式会社日本コロンビアから依頼が来ました。

The Glory Gospel Singersはニューヨークを拠点に活動しているゴスペル合唱団です。
彼女らのアルバム制作で、楽器アレンジとピアノ演奏を担当しないかとのお話です。
是非自分にやらせてください。

最初の仕事は、選ばれた14曲を徹底的に調べる事です。
僕はゴスペル音楽は好きですが、そんなに詳しい訳ではありません。
曲によって色々なルーツがあります。
ある曲はヨーロッパ起源の賛美歌であり、ある曲はアメリカ生まれの民謡であり、等々、、、
アレンジするにあたって、何が起源であり、また現代どの様に演奏されているかを知らなければなりません。
各曲につき少なくとも2種類のサンプルを採譜しました。
採譜屋(J−POPを譜面にする)をしていたこともありましたので、採譜自体が困難な訳ではありませんが、
参考になるサンプルを見つける作業は難しかったです。
現代はインターネットがあるので、かなり労力を省けたけれど、
10年前だったら、国会図書館に通い詰めになっていたことでしょう。
この調査のために費やさなければならない時間と労力は、多大でした。
振り返ってみれば、ここがプロジェクト完成までへの折り返し地点でした。

約束は、「歌のアレンジは変えてはいけない」。
歌のアレンジはそのまま、効果的な伴奏を作らなければばなりません。
高いハードルでした。
いざ制作を始めてみると、さすがメジャーレコード会社!、作れど作れどOKが出ません。
たくさんの試作品や完成品がボツになりました。

でも結局、彼女らの素晴らしい歌声を聴きながら、日々、喜び、悲しみ、勉強し、幸せでした。

最後に、
キリスト教徒でもない僕にこんな機会を与えてくださった神に感謝します。
彼女らの歌を聴けば分かります。
たとえそれが僕にとっては神では無いとしても、
この世のものでは無い「真、善、美」が存在することを。

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