夕暮れ時になると、犬の事を思い出す。
僕が育った家は、小高い丘のふもとにあった。
山の頂上には展望台が造られていた。
太陽が西に傾く頃、
僕は犬を連れてその山を登った。
展望台からは工場地帯を挟んで、
向こうに海が見えた。
赤く染まっていく空の下で、
探し物でもするかのように
熱心に空と海をみつめた。
すっかり日が沈み、工場に灯りが燈るまで、
僕はじっとしていた。
犬はいつも困っていた。
主人をおいて行くわけにはいかない!
展望台の周りを、
草むらの中を何か探すふりをしながら、
主人が動き出すのを待っていた。
はたから見れば、
僕たちはお互いに、
空と地上で熱心に探し物をしているように
見えたであろう。
でも何かを探していたわけではなかった。
ただ待っていたのだ。
僕は灯りを、
犬は動きを。
そして、
帰りは真っ暗な中を一気に駆け下りるのだった。
僕は犬の息を聞き、
犬は僕の足音を聞き、
闇など少しも怖くはなかった。
思い出の詰まった
ピアノ
Looks Like Lenny Tristano!?
Master of Swing!
川口昌二
Master of Tabla!
立岩潤三
Stratocasterと
蒲原隆太
Mastering at Saidera
Silversea
Silversky
Bluesea
Bluesky
これが展望台
展望台からの景色
展望台からの景色
Sunsetsea